「”た”につく点々は、ぬくもりの点」―おだがいさまセンター/FMが考えていること(後編)

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“「みんなと一緒に番組を作る」という気持ちがある。だから、ここのスタジオの窓は開くんです。”

いいべ!:本当に思うんですけど、ここは特殊な場所ですよね。公民館みたいな施設のなかに、FMのスタジオがある。

吉田:特殊な空間だと思います。このセンターと、その中にあるこのFMとを分けて考えることはできなくて、やっぱりどこまで行っても一緒なんですよね。

 

真ん中奥、スタジオの窓の目の前には談話スペースがある。

真ん中奥、スタジオの窓の目の前には談話スペースがある。

 

吉田:ここのスタジオの窓は開くんですけど(注:スタジオの隣にあるのが談話スペース)、これは最初ビッグパレットでFMやってた頃、壁なんかないから、仕切りの柱も段ボールで、町民としゃべりながらやっていたというところからきています。ここに移ってきても「みんなと一緒に番組を作るんだ」という気持ちがあって。だからここのスタジオの窓は開くんです。ここにはすごくこだわりました。最初にスタジオを作ってもらったとき、ガラス窓の枠の位置が高すぎたので、もう壁も作ってあったのに無理やり壊させて、切らせて、いまの高さのところに窓をつけてもらいましたから。

いいべ!:ここのセンターの、いまの課題のようなものは何かありますか?

吉田:やっぱり、いろいろな人に来てもらいたいですね。ただ、ここがいつまであるかはわからないんです。仮設住宅は普通、2年だけ住むものなので。平成28年の3月31日までは延びたので、それまではあるだろうけど。いまはもう4年目に入っている。正直、いろいろいたんできているところもあります。

 

富田町の仮設住宅。

富田町の仮設住宅。

いいべ!:最近、人の出入りは多いですか?

吉田:ここは「高齢者等サポート拠点」って言って、たぶん県内に24か所くらいあると思いますけど、その中でも一番人が集まってるんじゃないかなと思う。相馬には負けるかもしれないけど。本当はもっといろいろなことをやりたいけど、なかなか限界はあります。

いいべ!:今後、ここにいる人たちがどうなっていったらいいなと思いますか?

吉田:一番は、みんなが勝手にいろいろやれればいいだろうとは思いますね。例えば、編み物やりたいとして、今日編み物教室を郡山市内のどこでやってるから行こう、とか。自分たちでやりたいことを探して、見つけて、やりに行くっていうのが一番いいです。ただ、いまはそれがなかなかできないから、ここはきっかけと場所を提供しているんです。

 

 

センターとは少し離れたところにある「おだがいさま工房」で販売する手芸品。

センターとは少し離れたところにある「おだがいさま工房」で販売する手芸品。

吉田:ここにいる人たちは、郡山には住んでるけど郡山市民ではないから、なかなか堂々とは行けないと遠慮しているんです。そういうときに「一緒に行こうよ」って誘ってもらえたりすることで行けるんですよね。いま、郡山の人もたくさんセンターに来てくれているんですけど、遠慮などはせずに、もっと普通に入ってきてほしいです。こちらは郡山の人たちともっと交流したいですから。気軽に遊びに来てください。

私たちは震災の語り部の活動もしてますけど、郡山の人の、震災時に大変だったというお話も聞きたい。お互いに、そのときのことで伝えられることがあるだろうと思っています。

 

●おだがいさまセンター