「”た”につく点々は、ぬくもりの点」―おだがいさまセンター/FMが考えていること(後編)

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”ビッグパレットが揺れたとき、「もしかして、みんな笑いたかったのかな?」って気づいた。”

いいべ!:開局当初からいままでで、おだがいさまFMの役割になにか変化しているところはありますか?

吉田:最初は、本当にお知らせだけ流してたんですね。「ここで配給を配ってる」とか、そういう情報だけ。いまは、「ひとりぼっちになっちゃった人を楽しませよう」とか、もうちょっと感情的なところに訴える方向になってきてるかなとは思うんだけど…でも、最初のビッグパレットの時から、ここはそういう局だったかもしれないです。
最初の3日間くらいは真面目にやってたんです。「どこどこの団体が、何時からどこで炊き出しします」とか。でもあるとき、パーソナリティの誰かが面白いことを言った。そしたら、どーっと笑ったわけ、みんなが。あのとき、ビッグパレットが揺れたんです。それで「もしかして、みんな笑いたかったのかな?」って気づいて。

 

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吉田:みんな遠慮してボソボソしゃべってたし、笑うなんて不謹慎だと思って我慢してたんです。だけど、なにか面白いきっかけがあったら、みんなで笑えるということがわかって。そのときからもう、笑わせて、笑わせてという路線になりました。

ある時、おながわFMの人たちが「おだがいさまFMって、なんか面白いんだけど、なんでなんだろう?」って、見に来たんです。私も別に何も説明とかしなかったんだけど、その人たちはずーっと様子を見てて、帰り際に「理由がわかった」と言ったんです。
私が「なんで?」って聞いたら、「ここで面白いことをやらなかったら、人が死ぬ」って答えられた。

それを聞いて私も納得しました。本当の話なんですけど、もう毎日毎日泣いて、今日は死んでやる、死んでやるっていう人が、朝起きて何気なくラジオを付けると、音楽が流れてて、誰かがしゃべってる。聴いてたら「富岡」って言った、と。「なんだこれ、富岡って言った!」と思って、よく聴いてたらまた「富岡」って言う。
「なんだこのラジオ!?」と思ったときに…「明日も聴かねっかなんねえ」と思った、という話があって。
毎日、死ぬ死ぬ言ってた人が、明日やりたいことを考えたということは、生きる希望が出たということなんじゃないでしょうか。