「”た”につく点々は、ぬくもりの点」―おだがいさまセンター/FMが考えていること(後編)

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そもそもは、震災によって避難してきた富岡町周辺の避難民の方々のために立ち上げられた「おだがいさまセンター」、そして、そこが運営する臨時災害FM「おだがいさまFM」。でも、震災から4年目に差し掛かろうとしている現在、少しその役割にも変化が出てきているよう。それは、どんな変化なんでしょうか。先にアップされた前編に引き続き、おだがいさまセンター/FMの吉田恵子さんに伺う、インタビュー後編です!

 

“おたがいさまにぬくもりを付けて、支援をします”

いいべ!:ところで、なぜ「おだがいさま」なんですか?

吉田:そのまま「おたがいさま」から。震災で隣近所バラバラになって、避難先に来て、隣の人は同じ町民だけど誰なのかわからない、という状態なんですよ。だけどお互い協力しあって、助け合って、支えあったらまた良い富岡町になるよね、という思いで「おたがいさま」という愛称にしよう、と。そういう意味です。
当時「ビッグパレット内生活支援ボランティアセンター」ってのが正式名称だったんだけど、そんなこと言ってたら、なんだかわかんないでしょ。「どこにいくんだ、おめえ?」って言われたときに「ビッグパレット内生活支援ボランティア…」なんて長い名前、いちいち答えてられないし。

いいべ!:「寿限無寿限無…」みたいな話ですね。

吉田:なので、愛称として「おたがいさまセンター」と言うようにしようと。そしたら、例の県職員の人が「”おたがいさま”じゃねえべ、”おだがいさま”だ」と言うわけですよ。私が「いいえ、”おたがいさま”です」と言うと県職員が「おめぇなぁ、東京さ、かぶれてんじゃねえぞ!」と返すような、そんなやりとりがあったんですけど(笑)、本当は富岡では「おたがいさま」と発音するから「おだがいさま」とは濁らない。最後まで私もそこは頑張ったけど、結局は濁点がついちゃった。

 

おだがいさまセンター内のホール

おだがいさまセンター内のホール

 

吉田:だけど、いまにして思えば利点もあって、「おたがいさま」と検索するといろんなページが出てくるけど、「おだがいさま」だと、うちしか出てこない(笑)。オリジナリティがある。後付けですけど、「た」につく点々は、ぬくもりの点ですって言ってるんです。「おたがいさまにぬくもりを付けて、支援をします」って言うことにして。「た」に点々が付く「おだがいさまセンター」が、復興の合言葉的なものになっていけばいいと思います。

あとは、いまの名前になるまでの経緯だと…まず「富岡町」は外したんです。なぜかというと、ここには川内村も双葉町の人もいらっしゃるから。富岡と言っちゃうと、富岡の人しか利用できないという誤解を生んでしまうから。そうじゃないよ、という理由で外しました。
で、「富田」も外しました。富田と入っていることで、仮設住宅の中だけの話だと思われて、借り上げ住宅の人が来なくなっちゃったらイヤですし。あと「高齢者」も外しました。もともと正式名称は「高齢者等サポート拠点」といって、管轄も高齢福祉課なんですけど、「高齢者」と言うと、若い人が来なくなると思って。結局、削って削りまくって「おだがいさまセンター」になった(笑)。

 

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