【インタビュー】郡山の文学館の活動~こおりやま文学の森資料館 新館長に聞く

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久米正雄、宮本百合子の展示物をメインに、石井研堂、高山樗牛など明治期の作家から、玄侑宗久のような現代に活躍する作家まで…郡山にゆかりのある作家に関する資料を多数収蔵し展示する資料館が、開成にある「こおりやま文学の森資料館」。

2000年(平成12年)に運営がスタートし、14年目となる今年の春に新館長として着任したのが、もともと教育者であった伊藤幸夫さん。伊藤新館長に、文学の森資料館の持つ魅力を伺いました。

 

こおりやま文学の森資料館

こおりやま文学の森資料館

 

いいべ!郡山(以下、「いいべ!」):伊藤館長は今年の春から着任されたとのことで、最初からこの質問は少し恐縮なのですが、こおりやま文学の森資料館の成り立ちと、これまでの歩みを教えていただけますか?

伊藤館長(以下、館長):オープンは平成12年の2月29日。ちょうど14年前です。
郡山青年会議所が昭和37年、「久米賞・百合子賞」という、郡山にゆかりのある作家の名前を冠した文学賞を作ったのですが、その縁で、青年会議所の方が毎年、鎌倉の久米正雄のご遺族の方に会いに行って墓参りなどもやっていて。そういう関係もあり、14年前に、鎌倉にあった久米正雄邸をこちらに寄贈していただいた。それにあわせて、ここの土地を市として買い取って、「文学資料館」と少し離れたところにある「久米正雄記念館」との二つの建物を持っている施設として「こおりやま文学の森資料館」ということでスタートしました。それが成り立ちです。

以来、ここで久米正雄のみならず、郡山ゆかりの作家10人の文学的な足跡をたどる施設として、いつ来ても見ていただける常設展と、あとは年2回くらい特別企画展、これは特に郡山にゆかりがない文学者も取り扱うような形で、この14年間やってきています。

 

久米正雄記念館

久米正雄記念館

 

いいべ!:資料館としての強みは何でしょうか。

館長:常設してあるもののうち、実はスペースの半分くらいは久米正雄のものなんですね。宮本百合子のものも多いですが、久米正雄の資料が一番多いんです。実際に住んでいた住宅や、遺品等も多数収蔵していますので、久米正雄の文学館としては、かなり貴重なものになっていると思います。特に久米正雄は18ミリとか35ミリのフィルムで映画を撮るのが趣味で、芥川龍之介とか、菊池寛とか、そういった交流のあった作家の映像というのがフィルムで残っているんですね。これは非常に貴重なもので、ついこの前もテレビでの番組使用のために貸し出したりもしました。そういったものもここに収蔵してある、というのが特色だと思います。

いいべ!:久米正雄のファンにはたまらない場所、といえるんではないですか。

館長:そうですね。まあ、あまり久米正雄をメインに研究している方ってのはそう多くはないんでしょうけど、時々、久米正雄について知りたいということで、遠方からいらっしゃる方はいます。

いいべ!:久米正雄について調べるとしたら、ここか、やはり鎌倉になるんでしょうか?

館長:そうでしょうね。ここか、鎌倉文学館かになってくるのではと思います。