【インタビュー】こおりやまグリーンカレーの新たなる挑戦 ― 山口松之進さん(前編)

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地元の人のためのグルメにしたかった。

山:で、ただアイデアを出すだけじゃ面白くないなと思って。それで年明けから地元のいろんなレストランに実際にお声掛けして、そのお店ごとのオリジナルのグリーンカレーを作っていただこう、と。 例に挙げて申し訳ないんですけど、仙台の牛タンとか、1,500円くらいする価格帯の定食ですよね。それってもう、観光客向けだと思うんです。グリーンカレーはそうではなくて、地元の人が日頃のランチとしていつでも食べられる料理にしてほしかった。だから、そういう価格帯のものを作ってください、とお願いしました。結果、何店か話に乗ってきてくれたので、じゃあやりましょうか!という感じで。 なので普通「グリーンカレー」と言うと、東南アジアのココナッツミルクが入ったものを思い浮かべると思うのですが、そういうことではなくて、地元の食、恵みを「グリーン」という言葉でとらえて、「地元のものが入っているグリーンカレーです」ということにして。基本の色は緑ですけど、緑のものだけってことじゃなくて、地元のものをたくさん入れたものをグリーンカレーと言おうと。で、5月の4日めがけて準備して…5月4日は「みどりの日」なので。グリーンに引っ掛けて、スタートしたんです。 2010年の5月4日、駅前でイベントをやりました。

連休中って、郡山駅前は閑散とするらしいんです。帰省して戻ってくる人よりも、出ていく人のほうが多いらしくて。僕らもJCで、人を集めるイベントをたくさんやりましたけど、呼び込みとかいろいろ大変なんですね。でもGW、盆、正月はもともと人が大移動しているので、会津に行くとか仙台に行くとかいう人たちに向けて、毎年5月4日には郡山でちょっとしたイベントをやってるよ、みたいな形を作れば、郡山にも寄りやすくなる。そういう呼び込みを作ることで、市街の活性化にもつながるんじゃないかと考えました。

郡山駅前広場

郡山駅前広場

 

い:その結果、どうだったんですか?

山:びっくりするくらい大盛況でした。たぶん…B-1(グランプリ)が流行り始めた頃と重なったのもあるんじゃないかな。地元のマスコミも全社、取材に来ましたし。当日は、500食のカレーを3分の1にして1500杯分にして、それを3種類用意して、「500人の方に3種類のグリーンカレーを食べていただく」という企画にしたんですけど、ふたをあけたら1000人くらい並んでしまって。それでもう、途中でストップかけて。その後、いろいろな特集にとりあげていただいたり、イベント出店依頼とか、いろいろと広がって。あと、その年の年末には学校給食にも取り上げてもらいました。郡山市は年3回、地元の食材を使う日があるんですけど、そのうちの1回でグリーンカレーを作っていただいたり。そういう盛り上がりがありました。

 

地元の産業をできるだけ巻き込みたい。

山:でもね、郡山をグリーン「カレーライス」の街にしたいわけじゃないんです。やっぱり、いろんな方に関わっていただきたい。カレーっていうと、レストランだったり、普通の食事屋さんだけの話みたいになっちゃうんですけど、途中からは安積町の日本調理技術専門学校さんにお願いして「グリーンカレーパン」も開発しました。そうするとパン屋さんもこの企画に関わることができる。あとは「グリーンカレーまん」とか。これは肉屋さんが関わってくれてるんですけど、もともとはグリーンカレーコロッケを作ってもらおうと思ってお願いしに行ったら「いや、実はいま、べこまんを作ってて」と言われて。牛肉の角切りを入れたものなんですけど。で、「あ、だったらグリーンカレーまんも作りましょう」ということになって。イベントにはそういうのも出したりしていました。

最後には、グリーンカレースイーツとまではいかないでしょうけど、「グリーンスイーツ」とかまでいければいいですよね。オリジナリティあるお菓子屋さんもいっぱい郡山にありますから。いろんな食に関わる人たちが、今まではばらばらの方向を向いてましたけど、そうやって一つの方向を向けば郡山の新しいひとつのイメージを示せるんじゃないかなと。 とにかく関わってくれる人の接点を多くしたほうがいいと思ったんです。グリーンカレー単品ではなくて、「グリーン」というキーワードでアメーバ状にどんどん広がっていって、そのキーワードでつながっていれば面白いんじゃないかなあと。あとは、地元にたくさんいい食材があるわけですから、それを通じて地元の人が愛郷心を持ってくれれば。一番の目的はそこですから。

※想像以上に華々しいスタートをきったグリーンカレー。新組織「グリーンカレー愛好会」を立ち上げて山口さんが次にやったこととは?インタビュー後編はこちらから!