【インタビュー】こおりやまグリーンカレーの新たなる挑戦 ― 山口松之進さん(前編)

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“郡山の人が、郡山の自慢できるもの、お土産とかを聞かれて、「ない」って言ってしまいますよね?それがだめなところですよね。そういう市民性がいけないんじゃないかと。”

い:郡山のグルメを作る。それは、どういう経緯で話が進んでいったのでしょうか?

山:流れとしては、今話してたような経緯があった中で、2009年の年末に、(市に)アイデアとしてのグリーンカレーの最初のプレゼンをしました。 郡山の人が、外の人から「郡山の自慢できるものはなんですか?お土産とか」と聞かれたとして、結構「ない」って言ってしまったりしますよね?それがだめなところなんですよね。そういう、市民性がいけないんじゃないかと思うんですよ。

じゃ、本当になにもないのかと考えると、「ままどおる」とか「薄皮饅頭」…これだけでもそこそこ十分にお土産になるものですし、もっと広く言えば、福島の桃とか、須賀川のきゅうりとか、いろいろあるんですよ。 そういう名産品も含むと、例えば北海道だとじゃがいも、とうもろこし、たまねぎとかありますけど、じゃあそれは一年中採れてんのか?と。まあ、一年中は採れてないですよね。シーズンがありますから。日本は四季がありますから、季節で採れるものが違ったりするじゃないですか。そういう視点で見たときに、北海道って実はそんなに種類も採れないんですよね。量は採れますけど。

 

山口松之進さん

山口松之進さん

 

福島、郡山を見たときにどうなのかというと、四季がはっきりしてて、ちょうどいい気候で、商業都市とは言われてますが、実は農業面積がすごく大きいんですね。コメと畑とで、県の中でも有数の農業地域なわけです。気候がいいので農家さんがいろんなものを作るんですね。みんなで一つのものを作るわけではないから、生産量が日本一とかではないですけども、いろんなものを作っているから、逆に言えば「なんでも手に入る」と。四季折々のものが、地元で手に入るわけです。 今は物流が発達してるので、郡山にいてもそれこそ世界中からいろいろなものが手に入りますけど、「本当に地元で何でも手に入る地域」っていうので考えると、もしかしたら郡山は日本一なんじゃないか?と思うんです。それで、「なんにもない」んじゃなくて、「なんでもある」ってことを表現しようと思ったんです。

 

自信満々にそう言えば、たぶん名物になる。

山:「なんにもない」んじゃなくて、「なんでもある」って、自信満々にそう言えば、たぶん名物になるんじゃないかなと思ったんです。名物だ、って言いださないからそう扱われないだけで、どこにも負けないほどの野菜を作ってる人もいますし、美味しいものはたくさんあるし、おいしいお店もたくさんある。その、いろいろな地元の美味しいものを活かせる料理は何だ?と考えたときに、カレーだというわけなんです。カレーは日本の国民食だし、その家庭ごとに味があって、具になにを入れても構わないですよね。だから四季折々のものを表現する料理として、カレーがいいんじゃないか、と。そういう話を2009年の年末にかけて市にプレゼンしたら、面白いと言っていただけた。